公開シンポジウム「自然環境と健康な街づくり-疫学調査を用いた研究事例紹介-」

第52回(2021年)日本緑化工学会大会は オンライン大会として2021年9月4日~12日に開催いたします。

研究発表は9月4日~10日を事前討議、コア期間を11日・12日とします。期間中、9月10日~12日に7件の研究集会を開催します。


11日には公開シンポジウム「自然環境と健康な街づくり-疫学調査を用いた研究事例紹介-」をオンライン開催します。以下、概要をご紹介します。


日程

9月11日(土)12:30〜15:00


Zoom(先着500名限定)

https://us02web.zoom.us/j/81880026217?pwd=OXFkZ0sxTi9LdHVKY0xaZGF1TUVNUT09

パスコード: 760991


※ 当日上記へアクセスください。参加者管理のためお名前とメールアドレスを頂戴致します。何卒ご了承ください。 ※ 学会員限定で今月末までシンポジウムのアーカイブ視聴が可能です。後日「Web討議掲示板」内に動画を掲載致します。


シンポジウム趣旨

自然環境と健康な街づくり-疫学調査を用いた研究事例紹介- 新型コロナ感染症の感染拡大による行動規制や、テレワークの奨励などにより、住環境の周辺で身近な緑に触れる機会が増加しています。緑との関わりが重要度を増す中で、予防医学の視点から緑化を取り入れた街づくりによって、人の行動や生活習慣を変えるという考え方や手法を紹介します。

アフターコロナを見据えて、これからの街づくりをどのようにすべきか? 現状を把握するための人の行動や緑のモニタリング技術、街づくりをどのように変えれば、人の行動を変えることができるのか? 緑を取り入れた街づくりのあり方を講演者とともに議論します。


自然環境と健康な街づくり -疫学調査を用いた研究事例紹介-


(1)「領域横断研究 疫学調査と自然環境」

 千葉大学 予防医学センター・准教授 鈴木規道


今まで健康や病気は個人の問題としてとらえられてきました。近年、個人を取り巻く環境,特に近隣の地域や都市の環境が,人々の健康にさまざまな影響を与えることが明らかにされつつあります。少子高齢化社会の解決に向けた将来ビジョンとは,都市を軸とした社会経済システムの実現,すなわち〈地域社会の活性化〉であり,人類共通の課題であると言えます。これらを明らかにする為には、 疫学調査を基盤とする必要があります。「疫学調査とは」、「領域横断の必要性とは」をテーマに講演します。



(2) 「健康地理学からみた人と緑、都市の関係性」

 東北大学大学院環境科学研究科・准教授 埴淵知哉


健康と場所の関係を人文社会科学的に研究する分野として、健康地理学(health geography)があります。近年の健康地理学におけるキーワードの一つが「近隣」であり、身近な空間が人々の健康をいかに左右するのかが問われてきました。その近隣環境要因の一つに、街路樹や緑地などの都市の緑もあります。本発表では、コロナ禍における人々の行動変容を地理学的に概観したうえで、都市の緑が住民の健康や生活に与える影響について考えます。



(3) 「都市、緑、健康における AI とビッグデータの可能性」

 東京大学先端科学技術研究センター・特任准教授 吉村有司


情報ネットワークとその周辺技術の発展は、我々の都市とその創り方、デザインの仕方を根底から変え始めている。新しい技術に裏打ちされた機器の登場により、我々の諸活動に関する詳細なデータが大規模に収集可能になり、これまでは捉えることの出来なかった法則やパターンが発見され始めている。この様な科学に裏打ちされた発見は、社会技術として発展してきた建築や都市計画、まちづくりにどの様な影響を与えるのだろうか。本発表では近年勃興してきたUrban Sciencesというレンズを通してその可能性を探る。


(4)「環境と健康、都市・空間デザインへの展開」

 千葉大学予防医学センター

 千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート・准教授 花里真道


都市空間や都市構造は長い年月を掛けて構築される。エビデンス・新しい視点を社会実装するには、コストに見合う価値を開発主体が見いだせるか、あるいは提案者が説明できるか、デベロッパー側への期待と研究者の責務もありうる。環境と健康のエビデンスをどのように社会実装するか、あるいは社会から期待されることは何であるかなどについて、具体的な都市デザイン事例を紹介しつつ、議論したい。



(5) 「新型コロナウイルス感染症に対するオープンスペースの可能性」

 国土交通省都市局 公園緑地・景観課 公園利用推進官 秋山義典


新型コロナウイルス感染症の流行拡大から1年半あまり、この間、都市では過密という課題が改めて顕在化し、働き方や住まい方が問い直されるとともに、人々のライフスタイルや価値観が大きく変わりました。中でも、公園、緑、オープンスペースについては、感染症対策等を行いつつ、工夫しながら日常利用することにより、健康な生活の維持や身近な暮らしの充実に寄与することが改めて明らかになりました。この一年半の感染症流行拡大に応じた公園やオープンスペースにおける感染症対策と日常利用の推進に関する政策的な対応等について、紹介します。



総合司会進行:千葉大学 園芸学研究院・准教授 加藤 顕

パネルディスカッション司会:千葉大学園芸学研究院・准教授 竹内智子



大会シンポジウム リーフレット


PDFは以下からDLが可能です。

http://www.jsrt.jp/taikai/2021/JSRT52_Sympo_leaf.pdf