9月10日(金)〜12日(日)まで開催される研究集会の内容を紹介しています。タイトルリンクからZoomのURLを確認可能です(会員登録、ログインの上ご確認ください)。
情報は随時更新いたします。
9月10日(金)16:30~18:00
主催・開催責任者:生態・環境緑化研究部会(中島敦司)
企画概要
ローカルな素材、地域性種苗の使用を主体とした緑化の可能性について議論します。阿蘇くじゅう国立公園で進めているススキを中心にした草原植物を活用する取り組みについては最新情報を報告して頂きます。話題提供では若手研究者・学生会員からも、最先端の研究や取り組みをご紹介いただきます。これからの取り組みのさらなる発展のためにも、参加(視聴)のみなさんからの意見を期待しております。ご意見はチャット機能を用いて収集させていただく予定です。
9月11日(土)15:30~17:00
主催・開催責任者:積雪寒冷地緑化研究部会(宗岡寿美)
9月11日(土)17:10~18:45
主催・開催責任者:小宅由似 (香川大学)
企画概要
植生回復をねらう緑化では、対象地近隣の植生を目標とするケースがみられ、森林の場合は、里山(二次林)や社寺林などがそれにあたる。しかし、植生遷移の進行、ナラ枯れ・マツ枯れ等の病害虫による樹木の枯死、野生動物の食害による下層植生の衰退などの“目標植生の変化”が多く報告されている。
本研究集会は、このような状況においても「近隣の植生は目標植生となりうるのか?」と言う疑問に端を発したものである。3事例の話題提供を通して「植生回復をねらう緑化においては目標植生をどう設定すべきか?」について議論を交わしたい。
9月12日(日)9:30~11:30
主催・開催責任者:緑化植物委員会(今西純一)
企画概要
緑化において地域の生物多様性に配慮することは益々重要になってきています。日本緑化工学会は2019年5月に「生物多様性保全のための緑化植物の取り扱い方に関する提言2019」(2019年提言)を公表し,今後重点的に取り組むべき短期ビジョンとして「地域性系統の植物による緑化の推進」や「外来植物による緑化におけるリスク管理の実施」を挙げています。これらのビジョンの実現にあたっては様々な取り組みが必要になりますが,緑化植物委員会ではまず緑化植物材料選定の考え方の検討を行っています。本研究集会では,外国産在来種(国内の在来種と同種とされるが外国産であるもの)や外来牧草の利用にともなう生態系への影響について解説した後で,委員会で現在検討中の緑化植物材料選定の考え方(案)について説明します。緑化植物委員会では,本研究集会で頂戴する皆様からのご意見を参考にして,緑化植物材料選定の考え方の検討を進めて行きたいと考えています。
9月12日(日)12:30~14:00
「医療空間と緑化」
主催・開催責任者:緑・健康研究部会(岩崎寛)
企画概要
ストレスチェックが義務化となり、さらにCOVID-19の感染拡大により、これまで以上に医療機関との関わりが増えています。また、医療従事者のストレスも大きな社会問題となっています。
これらの背景から、医療空間における緑化は、単なる環境改善やアメニティとしての機能だけではなく、患者さらに医療従事者の心身への効果としても、その期待が高まっています。
そこで、今回は数多くのクリニックで屋内デザインを手がけておられるメディカル・デザイン(株)代表取締役で日本ガーデンセラピー協会の理事でもある水口真理子さんと、病院緑化と園芸プログラムを融合させた展開を実践されているGreen Hospital Project代表の珠数美穂さんをお招きし、これまでの活動や取り組みについて、話題提供していただく研究集会を企画いたしました。
これまでは大型病院における緑化の話題が中心でしたが、本研究集会では街のクリニックや小規模病院といった身近な医療機関レベルの緑化について議論する予定です。
9月12日(日)14:15~15:45
主催・開催責任者:都市緑化技術研究部会(木田幸男)
9月12日(日)16:00~17:30
主催・開催責任者:森本淳子(北海道大学)・岡浩平(広島工業大学)
企画概要
昨年度の研究集会「グリーンインフラ活用にむけた生態系のレジリエンス評価」では、近年の自然災害と緑地の関係を問い直すこと、自然生態系の環境修復力を再評価することに重点をおき、グリーンインフラの可能性とリスクについて議論しました。その後、特集記事「緑地とグリーンインフラ―緑化工学からの新たな展開(日緑工誌46(4):369-391)」において、緑地がグリーンインフラとしての役割を果たすために現在抱えている問題、考えられる解決策について、緑地タイプ別にレビューしました。この流れを受け、本研究集会では、緑地の持つ防災・減災機能のうち、緑地の耐風性および耐侵食性を中心に、斜面緑化などの具体的な緑地管理の指針づくりの基礎となる議論をします。
Kommentare